こんにちは、方波見一真です。
2019年から5年間通ったディプロマコースを先日修了しました。
修了試験が終わった3月には、最後のレッスンがあり、その後なんと田中靖人先生が美味しいイタリアンを予約してくださり、送別会を開いてくださいました。

先生には本当にたくさんのことを学ばせていただき、支えていただきました。感謝してもしきれません。
今回は、ディプロマコースに通うことになったきっかけや、靖人先生の元で学んだ5年間を振り返ってみようと思います。
国立音楽大学ディプロマコースについて
国立音楽大学のディプロマコースは、大学卒業後にさらに専門的な音楽教育を受けるためのコースです。演奏技術の向上を目指し、専攻実技のレッスンを年間20回受けることができるほか、大学の施設(図書館・練習室など)も利用できます。修了試験に合格すると、ディプロマ(専門課程修了証)が授与されます。
修了試験は指導教員と相談の上、2年次以降に受けることができます。私は最初から、在籍可能な最大の5年目で修了試験を受けると決めていました。
田中靖人先生との出会い
私が初めて買った吹奏楽のCDは、東京佼成ウインドオーケストラの『アーノルド・セレブレーション』でした。その中に収録されていたアーノルド作曲のアルトサクソフォン協奏曲でソリストを務めていたのが田中靖人先生。当時、中学1年生だった私は、吹奏楽コンクールでアーノルド作曲の『第六の幸福をもたらす宿』を演奏していたこともあり、この曲を目当てにCDを購入しました。ところが、収録されていたサクソフォン協奏曲を聴いて衝撃を受けました。艶やかで奥深い響き、勇ましさや儚さを感じさせる表現力に圧倒され、何度も繰り返し聴いたのを今でも覚えています。
その後、中学卒業後は常総学院、東海大学へ進学し、ご縁があって長崎に移住しました。移住後すぐに、靖人先生と仕事でお会いする機会があり、ご挨拶させていただきました。初めて直接お話しした時、とても気さくに話してくださり、すぐに名前を覚えていただいたことに驚きました。まさか、その後指導を受けることになるとは夢にも思っていませんでした。
ディプロマコース入学を決意
長崎に移住してからは、高校生から音楽大学への進学やソロコンテストの出場するためのレッスンなどの相談を受ける機会が増えました。
長崎に移住しても音楽を研鑽することは続けていましたが、「本当にこのまま人に教えていいのだろうか?」という不安が常にありました。それが日に日に大きくなっていく日々でした。
そんな時、田中靖人先生が国立音楽大学に着任され、新たにディプロマコースができると知りました。最初にご紹介した通りこのコースでは、年間20回の専攻実技レッスンを受けることができ、付属図書館や練習室も利用可能です。さらに、LCCが成田-長崎間を頻繁に飛んでいたので、「これならなんとか通えるかも」と考えました。
思い切って友人を頼りに靖人先生に連絡を取ってみたところ、先生は私のことを覚えていてくださり、「希望してくださるなら、ぜひ僕のクラスに来てください」と言ってくださいました。その言葉が本当に嬉しくって嬉しくって。
そして、2020年の2月に入学試験を受けて無事に合格して2020年度から通うことになります。そう、丁度入学試験は新型コロナウイルスが世の中を騒がし始めた頃でした。
書き始めるときりがなくなって。どんどん長くなってしまいますね。
実際にディプロマコースに通い始めてからのお話は、また後日お話させていただきますね。